法律相談について4回目ですーー

 話しは聴いてみないと分からない。

 『先生、取引先が代金1000万円払わないんです。』

 という電話から始まり、それでは事務所に来てくださいとお呼びする。

 じっくりと法律相談して聴いてみると、その取引先からの累積の借りが同額以上あったり、納品の欠陥があるとの主張がされていたりと、取引先が払わない事情が見えてくる。

 弁護士は、まず細かな事情を聴いて、全体像を把握して、どうしたものかと、対策を練ります。

 本人が関係ないと思う事柄が重要であったりします。

 言い分はなるほどと思えるけど、さあ、相手は素直に認めるとは思えない。証拠となる客観的な資料がなければ、強気で行けなくなります。

 電話で弁護士に聞いたことから、本人が自分の考えで相手に連絡をとり、動いた結果、ガードを張られて、証拠を取れなくなることも。

 ですから、弁護士はしっかり事務所での事情聴取後でなければ、相談者の置かれている立場、法律状態についての判断を示す(ある意味「鑑定」ですね)ことができません。

 

 生の紛争は、一刻一刻、法律状態が変わることがあります。

 相談者の取りうる手段は一つではないのです。

 

 うむ。とすると、しっかり事情聴取されていない段階は次のような不安があります。注意が必要です。

 ①弁護士は、相談者の紛争に対する結論的な鑑定を下してはならない。

 ②相談者が、自分で行動してしまいそうなときは、現在進行形の生の紛争であり、

 行動することで、相談者の動きを察知されガードを固められてしまうことがあることを指摘する。

 『先生、〇〇と話していいですね。』、『○○してもいいですね』と問われても、

 弁護士が、ハイ と答えない、のはそのためです。

 今日は、弁護士の助言を価値あるものとするのは、事情聴取がしっかりされていることが前提である、というお話でした。

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