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(新)弁護士のための法律相談 ②になります。
「経済的利益とは何か―――?」
「経済的利益で弁護士費用を決めましょう」と弁護士に言われた。
でも・・・・
① 「経済的利益 が得られる」とは何か
② 経済的利益 をどのように計算するか
③ 経済的利益 が得られるのはどの時点か
弁護士に仕事を依頼するにしても、報酬を決めるにしても「契約」ですから、報酬の根拠の一つとして「経済的利益」をあげる以上は、依頼者との間で上記①②③の点について「経済的利益」の考え方を明確にした説明をして、双方で合意が成立しなければなりません。
弁護士が、経済的利益は普通はこう見るんだから、正しい、と主張しても、それは、一方的な理解です。
遺産分割事件で、弁護士が、
「不動産の評価は売却できるであろう時価である」
と経済的利益を理解して、弁護士報酬の計算をしたとしましょう。
売却時価は高めになります。
依頼者は、時価ではなく、相続税評価額だと理解しているかもしれません。
そもそも、不動産は売りません、居住しますという場合に、売却のときの時価で計算するのは、おかしいと言うでしょう。
弁護士報酬算出においては、不動産の評価は、委任者が居住、売却のいずれを考えているかによって異なるといえます。
依頼者がその不動産をどのように処分し、利用したいかという「目的」も考慮した経済的利益の説明と合意を心がけることになります。
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