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 法律相談について、9回目ですーー

 法律相談の中身というか、ジャンルというか、よくある難しい相談は、気持ち、感情 の絡むもの。

 

 純粋に仕事上のトラブルや、会社間のトラブルは、ある意味 ドライ に対応ができます。

 特に気をつけなければいけないのが、人間関係で感情面での深い対立があると思われる事案です。

 依頼者の感情に無関心では、「先生、冷たい」と言われ、信頼関係が築けない。

 他方、同調しすぎると、依頼者・相談者に一層強い気持ち・感情が出てきて、事件解決の調整が出来ない程、対立が深くなることがあります。

 このような事案では、どのように対応すれば、良い法律相談・解決ができるのでしょうか。

 

 ①対立を緩和する

  相手との衝突を分析して、実は大きな利害衝突はないこと、むしろ当方

 に得な事態であることなどを説明する。

 

 ②対立をずらす

  真正面からの権利主張のぶつかり合いを回避させる、両立可能な主張に

 切り替える。

 

 ③上記以外に、もっとも相談者・依頼者が納得されるのは、

  「相手と違い、あなたは良識ある対応をする人です」 という一言。

 

 相談者は、相手の感情的な主張などで、疲れている場合が多く、その精神状況から実は、逃れたい、もうこりごりだ、と思っています。

 同じような対立軸ではなく、相手の主張を軸を変えた視点でみて貰うと

「衝突」(対立)は本当は存在しない、同じ感情レベルの喧嘩をすることは自分のプライドが許さない、という気持ちになります。

 紛争の解きほぐし は ①②③を良く考えてです。

 これは何も法律相談に限ったことではなく、トラブル全般の対処法ともいえますね。

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