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 法律相談について、7回目となりましたーー

 簡単な相談と、複雑な相談……

 違いがありそうですが、弁護士からすると、簡単な相談、易しい相談はない、というのが実感です。

 たとえば離婚事件。

 どのようなことが争われ、どういう手続きで、どういう闘い方をすることになるのか、は予想することはできます。

 でも、当事者が違えば中身はまったく異なります。

 離婚事件でこだわりの部分は千差万別、人それぞれ。

 離婚はすっぱり認める人、そうでない人。

 所有マンションにこだわる人、売ってしまおうという人。

 親権を得ることに強くこだわる人、親権自体はどちらでも良いとする人・・・・紛争には一つとして同じものはない。

 

 ですので、 「簡単な相談なのですが」 という必要はありません。

 紛争はみな複雑と思います。

 そこで、どんなに事件と関係なさそうでも、身上の様々なことに立ち入ってお聞きすることになりますし、これまでの紛争の経過を詳細に書きとめて頂きます。

 この前提の事実の聞き取りがあって初めて、相談事に応える環境が整います。

 

 会わなくても、聴き取りをそれほどしなくとも、どんどん依頼事件の仕事(対応)を進める、というのは、意思確認に不足となることがありますので、注意が必要です。

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